台湾写真表現の今 <Inside and outside>

【展覧会概要】
■展覧会名:台湾写真表現の今 <Inside and outside>
■展示会場:東京藝術大学大学美術館陳列館
■会  期:2018年9月14日(金)~9月29日(土)
■入 場 料:無料

台湾は、かつて大航海時代にはポルトガル人船員によって麗しの島とも呼ばれた、豊かな森林に恵まれた島嶼です。しかしながら、その発見以降の5世紀におよぶ歴史では特に帝国主義の時代には西洋や東アジアの国、そして日本の統治下においても苦難の歴史がありました。現在でも統治時代の遺構は各所に残り、我々戦後の世代はその辛酸に対して率直に学ぶしかありません。日本の教育制度などに見るべき点もあったという記述(注)は後の世代にとっては励みになるものです。東京美術学校や東京藝術大学にも多くの台湾人留学生が学びました。
戦後の混乱を経て現在の民主化と経済の発展はめざましく、また同時に独自の文化の成熟には目を見張るものがあります。今回、台湾の新しい写真表現の可能性とともにその歴史や文化をより多くの皆様に知っていただき、今後の台湾と日本の連携を一層深めることを目的とします。
台湾文化光点計画の6回目となる本展覧会は、「台湾写真表現の今 Inside and outside (仮称)」と題し、台湾における固有の社会、文化の現況をアクチュアルに伝えうる最新の写真表現によって広く紹介したいと思います。誰もが東アジアの国々を旅すればその町並みの様相には多くの共通性があり、その違いは看板の文字ぐらいではないかとさえ思えますが、細部を見ていくとその違いに驚かされます。それはその土地に暮らす人々が過ごした固有な歴史や伝統による時間の差異なのではないでしょうか。今回はその中でも1960年代以降に生まれた写真家に絞って展覧会を企画しました。
戦後まもなくの表現は、サロンによる絵画的な表現や、あるいは政治的なドキュメンタリーが中心でしたが、現在は多様化し特に女性の表現やジェンダーに関する表現も多くなりました。1990年代以降からは世界的にインターネットなどにより飛躍的に伝わる情報量やそのスピードが増し、ローカルなテーマと同時に世界共通のグローバルなテーマを抱いて制作しています。それは台湾だけのことではなく、日本も同様であり、世界的な傾向と言えるでしょう。
本展では8名程度の写真家を選出し、写真作品を展示すると同時にシンポジウムを開催し、台湾写真の魅力と日本との違いなどについて検討したいと思います。(注)「台湾」 中公新書 伊藤潔著1993年刊

■主  催:東京藝術大学、台湾文化部、芸術文化振興基金
■企  画:東京藝術大学美術学部
■協  力:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
■後  援:公益財団法人日本台湾交流協会、台東区
■助  成:公益財団法人野村財団、公益財団法人朝日新聞文化財団、公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団
■協  賛:株式会社ニコン

http://ima.fa.geidai.ac.jp/event/Taiwan-photography-now/