先端芸術表現科 顕彰展「IMA Prize 2013」

日程 2013年8月27日(火)〜9月1日(日)
時間 11:00〜19:00
場所 東京藝術大学 上野校地 学生会館2F展示室
入場料 無料
レセプション 8月31日(土)17:00〜19:00

出展者
小室萌佳(サロン・ド・プランタン賞 2012年度修了生)
中村奈緒子(卒業制作買い上げ賞 M1在籍)
森山泰地(平山郁夫賞 B4在籍)
濵口京子(安宅賞 B3在籍)

 

この先端の学内賞を受賞した学生のショーケースであるプライズ展を上野で行うようになってから7年となる。その発端は、先端の学生の現在進行形を芸大の本拠地である上野で紹介できないかということからだった。
今年で先端芸術表現科も創設14年になり、卒業生達も外でにわかに活躍しはじめてきた。また昨年度の都美館のリニューアルに合わせて、先端の卒修了展も上野で展示する機会を得、これまで取手という離れた場所にあり、上野からは中々見渡せなかった先端だが、とりまく外と内の環境の変化によって、先端科のアウトラインはゆっくりと可視化されつつある。
しかしながら、9年以上先端で教員をやっていた私でさえも先端という科を明確化する言葉は、簡単には見つけられない。カテゴライズする、そういった意味性を無化することこそ、先端という科の独自性の原動力となっているからだ。カテゴライズすることの意味を問い直す、それこそ日本の美術大学にデフォルトで設定された表現の「形式」を問い直すこととも繋がっているようにも思われる。先端では確かに表現の形式にはこだわらない、それゆえアルチザン的なものへの獲得は難しいし、同時に学生達はそのことへの執着も薄い。ただ、表現の前に拡がる獣道だらけの世界の拡がりのどこかに着手し、憑き物のようにリサーチを重ねて前進し、独自のルートを作り出し、単に個に殉ずるのではなく、表現が触媒となり、社会と接続できないか試みる学生が多く育っていったことはその特徴としてあげられる。プライズ展とは、その移り変わる先端の姿そのものである。

東京藝術大学 美術学部 先端芸術表現科 准教授
小谷元彦(美術家・彫刻家)

 

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