卒業生の活動
ここでは、現在様々な分野で活躍する先端芸術表現科の卒業生の活動を紹介します。
岩田草平/いわたそうへい(2008年度修了)
牛大悟/うしだいご(2008年度修了)
今日マチ子/きょうまちこ(2003年度卒業)
小池武志/こいけたけし(2004年度卒業)
荒神明香/こうじんはるか(2009年度修了)
甲畑智康/こうばたともやす(2003年度卒業)
佐藤壮生/さとうそうせい(2009年度修了)
千葉紗弥香/ちばさやか(2006年度卒業)
藤田俊太郎/ふじたしゅんたろう(2004年度卒業)
宮永愛子/みやながあいこ(2008年度修了)
山田健二/やまだけんじ(2007年度卒業)
岩田草平/いわたそうへい(2008年度修了)
1979年生まれ、滋賀県出身、インド在住。
2004年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。2008年同科大学院修士課程修了。2008年文化庁新進芸術家派遣制度にてインドへ。
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展覧会歴、活動履歴
2008年 ApamNapat(アートプロジェクト) 代表/インド
2003〜2007年 SICE(アートプロジェクト) 代表/サラエボ
2004年 TravelAgencyMIMASU(アートプロジェクト) /オランダ
2002〜2003年 Fujino International Art Symposium(出展)/神奈川
その他アサヒアートスクエア、アートという戦場、サラエボ近代美術館、ZAIM、ギャラリーノード、KORTなど多数。
※インドで製作中のCell HouseをWEBで公開設計している。
・ホームページ:http://www.apamnapat.net
牛大悟/うしだいご(2008年度修了)
1979年 神奈川県生まれ
2002年 東京藝術大学先端芸術表現科入学
2004-2005年 ドイツ HFG Karlsruhe 滞在
2006年 東京藝術大学院先端芸術表現専攻入学
2008年 東京藝術大学院先端芸術表現専攻修了
2008-2009年 文化庁新進芸術家海外研修制度 中国滞在
2008-2010年 北京電影学院新媒体芸術実験室 研究員
2011-2014年 中国美術学院跨媒体艺术学院 講師
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展覧会歴
2004年 第7回文化庁メディア芸術祭/東京都写真美術館
2006年 “Media City Seoul”/韓国 ソウル美術館
2007年 デジタルアートフェスティバル/東京 有明
2008年 “水木境天”展/中国 北京電影学院
2009年 宋庄国際芸術祭実験媒体芸術展/北京宋庄芸術村
2010年 第一回798多媒体芸術祭 北京798
2011年 北京新媒体芸術年展 北京宋庄芸術村
2012年 “任我行”新媒体芸術展 北京工体
2013年 複調—21種状態— 南京芸術学院美術館
2013年 西岸双年展 開幕演出:《雲演劇:上海odyssey》
2013年 上海デザインビエンナーレ 上海当代芸術博物館 キュレーター
・ホームページ:http://daigo-ushi.tumblr.com/
今日マチ子/きょうまちこ(2003年度卒業)
漫画家、イラストレーター。東京都出身。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。セツ・モードセミナー卒業。
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2005年「ほぼ日マンガ大賞」入賞、2006年、2007年文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」を2年連続で受賞。
著書に『センネン画報』(太田出版)、『セキ☆ララ中学受験』(みくに出版)。
連載は『みかこさん』(講談社モーニングweb)、『COCOON』(エレガンスイブ)、『ミドリさん』(三井住友銀行)、『0時限』(別冊文藝春秋)、『100番めの羊』(廣済堂出版)、『七夕委員』(フジテレビ少年タケシ)など。
ブログ「今日マチ子のセンネン画報」もほぼ毎日更新中。
小池武志/こいけたけし(2004年度卒業)
愛知県立芸術大学彫刻科を一年で中退後、先端芸術表現科を受験しなおし入学。学部2年の時に「buzz club」というニューヨークでの展覧会に作家ではなく、運営側として参加。ニューヨークに半年程、滞在して会場設計とデザインを担当。卒業後、任天堂株式会社に入社。ゲームの地形や背景のデザイン・モデリング・プランニング。ユーザーインターフェイスのデザイン・設計を主に担当しています。
学生時代は実際の空間を使って電動工具と木材での制作が主体でしたが、現在はゲームの3D空間にCGツールを使って制作してます。個人の作品制作よりもプロジェクトに参加して活動する機会が多かった事が、企業という環境での制作活動に大きく役立っています。
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制作に携わった主な作品
・ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 (2007)
背景のグラフィックのデザイン全ての制作を担当。入社して最初に参加したゲームです。
ゲーム中に出てくる木や草原や崖や建物。ダンジョンや様々な仕掛け等のデザインをしています。
・リンクのボウガントレーニング (2008)
ユーザーインターフェイスのデザイナーとして参加。
ユーザーインターフェイスとは画面に表示される得点やメッセージの事です。
・マリオカートWii (2008)
ユーザーインターフェイスのデザイナーとして参加。
カートやキャラクターを選ぶシーンのデザインを担当しています。
・New スーパーマリオブラザーズ Wii (2009)
背景のグラフィックのデザインを担当しています。
・ホームページ:http://www.nintendo.co.jp
荒神明香/こうじんはるか(2009年度修了)
1983年 広島生まれ
2004年 東京芸術大学先端芸術表現科卒業
2007年 東京芸術大学先端芸術表現科修了
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受賞歴
2006年 平山郁夫奨学金賞
2007年 卒業制作買い上げ賞
2007年 “Art Award Tokyo”グランプリ受賞
展覧会歴
2007年「Space for your future」/東京都現代美術館
2008年「ライフがフォームになるとき」/サンパウロ近代美術館
2008年「眼差しと好奇心」/soka art center 台北
2008年「MOT Collection」収蔵作品展/東京都現代美術館
2008年「Hiroshima art project」/広島
2009年「透明なかたち」 /妹島和世氏、佐々木睦朗氏との恊働プロジェクト、okamura design space R
甲畑智康/こうばたともやす(2003年度卒業)
先端芸術表現科、早稲田大学商学部金融専攻卒業後、大手経営コンサルティング会社にて、美術品小売をはじめ、多数の小売・流通業のコンサルティングに従事。その後、(株)ニューチャ-ネットワークスにて大手電機、製薬、消費財メーカー、電力、財団、教育機関などの新製品・新規事業開発のコンサルティング、現場改善のコンサルティングに従事。企業の課題解決の手段としてアート、特にドローイング、パフォーマンス、インターメディア・アートを活用しながら、今までにない企業コンサルティングを実施。
今後の目標としては、「企業の課題解決の手段としてのアート」をさらに追求し、世界の企業を対象とした課題解決の手段としてのアート教育、そこから生まれる製品などの成果物を流通・販売させる仕組みをつくり、インターメディアとしての私を活かしていく。
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2005年 美術品小売業の経営者を対象とした経営クラブの立ち上げ・運営
2008年 国内メーカーの新製品開発・新事業開発担当者を対象としてアート・ネットワーク・研究会の立ち上げ・運営
・ホームページ:http://www.nuture.co.jp/
佐藤壮生/さとうそうせい(2009年度修了)
1981年 東京生まれ。
2000年 渡英、2006年 London Metoropolitan University BA/Spatial Arts First honor Degree 取得。2009年 東京芸術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。
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受賞歴
2005年 ASD Best portfolio Award /Spatiial Arts
2006年 ASD Best portfolio Award /Spatiial Arts
展覧会歴
2003年「Green lane Project」 Haringey/London
2004年「Nocks and Cranny」 Oldstreet/London
2005年「japaint」 ara hamura, Aldgate east/London
2004年ー2006年「Studio 121 project」 Fairly bank/Hastings
2007年「川崎迷路」 川崎サイエンスパーク/神奈川
2007年「隠土3:45」 atlas展 東京藝術大学取手校地/茨城
2007年「天井展」 magical artroom/東京
2007年「おもしろいことごっついことしよう」 川崎市アートセンター
2008年「アイデアを集める」 川俣正[通路]展内wah lab/東京都現代美術館
2008年「地面の中の家があるProject」 茨城県取手市
2009年「忘れてないけど思いだせない(壱」 せんたんまる Bankart Studio NYK/横浜
2009年「地面の中の家がある/解体Project」 茨城県取手市
千葉紗弥香/ちばさやか(2006年度卒業)
1983年 香川県生まれ。
2006年 東京藝術大学美術学部先端芸術表現科 卒業
2007年~2009年 東京藝術大学美術学部附属写真センター技術補佐員
2009年〜 財団法人直島福武美術館財団勤務
現在、地中美術館・運営に携わっている。
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地中美術館 撮影:藤塚光政
・地中美術館ホームページ:http://www.chichu.jp/
藤田俊太郎/ふじたしゅんたろう(2004年度卒業)
1980年生まれ、秋田県出身。
2005年東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業。
在学中の2004年ニナガワ・スタジオに入る。当初は俳優として「ロミオとジュリエット」(蜷川幸雄演出)のピーター役などをつとめるが、2005年に演出助手に転向、現在に至る。双葉社刊「フォトブック ロミオとジュリエット」に写真を提供。
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2004「ロミオとジュリエット」出演/日生劇場他
2007「父と暮せば」演出/ベニサンスタジオ(稽古場公演)
2007「船上のピクニック」(さいたまゴールドシアター第1回公演)演出助手/彩の国さいたま芸術劇場小ホール
2007「カリギュラ」演出助手/シアターコクーン他
2008「結婚申し込み」演出/ベニサンスタジオ(稽古場公演)
2008「95kgと97kgのあいだ」(さいたまゴールドシアター第2回公演)演出助手/彩の国さいたま芸術劇場大稽古場
2008「ガラスの仮面」演出助手/彩の国さいたま芸術劇場他
2009「冬物語」演出助手/彩の国さいたま芸術劇場他
2009「95kgと97kgのあいだ」(再演)演出助手/にしすがも創造舎(フェスティバル/トーキョー参加作品)
2009「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」演出助手/シアターコクーン
2009「アンドゥ家の一夜」 (さいたまゴールドシアター第3回公演)演出助手/彩の国さいたま芸術劇場小ホール
・ニナガワスタジオ ホームページ:http://www.ninagawastudio.net
宮永愛子/みやながあいこ(2008年度修了)
1974年、京都市生まれ。京都造形芸術大学美術学部彫刻コース卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。2006年にACCの助成で渡米し、07年には文化庁新進芸術家海外留学制度により渡英。日用品をナフタリンでかたどったオブジェや、塩を使ったインスタレーションなど、気配の痕跡を用いて時を視覚化する作品で注目を集める。
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主な個展/Selected Solo Exhibitions
2009「はるかの眠る舟」ミヅマアートギャラリー/東京
2009「地中からはなつ島」資生堂ギャラリー/東京
2008「漕法」京都芸術センター/京都
2008「景色のはじまり」伏見/京都
2007アサヒ・アート・コラボレーション「岸にあがった花火-宮永愛子展」すみだリバーサイドホール・ギャラリー/東京
2005「『非在の庭』そらみみみそら」 アートスペース虹/京都
2003「まどろみがはじまるとき」 CAS/大阪
2003「ぬくもりのゆくえ」 neutron/京都
2001「o/sentaku」ギャラリーギャラリー/京都
主なグループ展/Selected Group Exhibitions
2009「アーティスト・ファイル2009 ー現代の作家たち」/国立新美術館/東京
2008「Haptic」トーキョーワンダーサイト本郷/東京、キュレーター:Vik Muntz
2008「釜山ビエンナーレ−Sea Art Festival」/釜山、韓国、ディレクター: Jeon Seung-bo
2006「Force of Nature」 マッコールセンター/シャーロット、アメリカ、キュレーター:Mark Sloan、Brad Thomas アソシエイトキュレーター:福のり子
2005「City_Net Asia」 ソウル市美術館/韓国、日本側コミッショナー:中井康之(国立国際美術館)
2004「INDEXLESS 日比野克彦・宮永愛子」 アサヒビール大山崎山荘美術館/京都
2004「京都府京都美術工芸新鋭選抜展」 京都文化博物館/京都
2003「群馬青年ビエンナーレ」 群馬県立近代美術館/群馬
宮永愛子 《凪の届く朝》(部分) 2008年「釜山ビエンナーレ−Sea Art Festival」釜山、韓国
ナフタリン、ミクストメディア
写真:宮永愛子
courtecy the artist and Mizuma Art Gallery
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私の作品は展示をしたその日から少しずつ変化をはじめる。
そのため作品に一度出会ったとしても、それと同じ出会いはもう二度と訪れない。
たいていの人はその第一印象を「はかない」という言葉で包む。
しかしそれは、私が伝えたいことの本質ではない。
なぜなら私は、はかなさは記憶に深くとどまる永遠のはじまりだと思うからだ。
かたちに留めた先から気化するナフタリンを使って、
私は「もの」という形にこだわり、シャツや靴など日用品をそのままかたどっていく。
それぞれの時間の経過を刻んだ、使い古された「もの」たちは、
今度は私によって永遠の気配をまとい、想像力という時間の中に閉じ込められる。
ケースの中でナフタリン製の靴が形を変え再結晶したとき
川の水が、1キロメートルもの糸に塩の結晶としてたちあらわれるとき
また音のささやきに耳を澄ます瞬間
私たちは今いるこの空間から、「気配」を想って旅に出る。
そのとき記憶は奥行きを増し、新しい領域へとひろがっていくだろう。
何も不思議なことをしているわけではない。
現存する素材とかたちを丁寧にほぐし、私なりにかたちを与えることで紡ぎなおしただけだ。
そして、これが美術というかたちあるものに携わる私にしかできない、世界への問いかけなのである。
宮永愛子
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・ミヅマアートギャラリー:http://mizuma-art.co.jp/
・宮永愛子HP: http://www.aiko-m.com
山田健二/やまだけんじ(2007年度卒業)
1983年生まれ。
2007年度 東京芸術大学先端芸術表現科卒業。
2001年、自分が住んできた多くの故郷を訪ね巡る先々で、家のない郷土に触れるためのアプローチを記録や直接的な方法で発表を開始した。
その後 長野県、雪渓地帯での制作を切掛けに、祭祀の準備や地形に滞在し生態や気象、民俗知の中に作品を編集する制作を国内外で展開している。
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2007年「Earth Work International 2007」 ヒルサイドプラザホール/東京
2007年「Booking Void Inn AKIYAMAGOU」 鳥甲山/長野
2008年 川俣賞を受賞し渡蘭
2008年「Frozen Murmur」 Kaus Australis/ロッテルダム オランダ
2008年「RAIR#1」 WDW63/ロッテルダム オランダ
2009年「越後妻有アートトリエンナーレ2009」/天水山 新潟
写真は高さ15mの雪塊を貯蔵庫 ‘雪室’ を宿として運営した『雪室宿』