世界の芸術家村として有名なインドネシア・バリ島ウブドに一時的なオルタナティブ・スペースをつくり、アトリエ、レジデンス、スタジオ、ギャラリーの複合的な場として展開、バリ島特有の自然環境や祝祭儀礼からインスピレーションを得た作品を現地制作し、展覧会を実現する。同時にインドネシア国立芸術大学等との連携を計り、共同創造や交流イベントなど芸術交流創造の拠点づくりを目指す。

 バリ島の人々にとり死は終わりではなく輪廻転生の一コマである。

 神々が転生するように人々も転生する。

 転生(トランスマイグレーション)という言葉には物質や現象に魂が入り込み、心が移ってゆくという意味もある。旅することも、恋することも、表現することも、演ずることも転生のヴァリアントだ。自分の中にも他者や死者が息づき、神々が呼吸している。草や風や火や水にも私たちがいる。個人の生死を超え、すべての人々の経験が記憶されている場所があるのかもしれない。明確には存在を指し示すことのできない隠された高度なプログラムの場がある。そのことに気づくことがアート・オブ・ライフ生きる技であり、転生の意味なのだ。

 この展覧会はバリという特別な島で、その見えない気配やメカニズムを感じる力を養い、創造を再考し、それぞれの方法とメディアで転生の扉を開く実験的な試みである。

企画監修

 伊藤俊治

美術史家

東京藝術大学先端芸術表現科教授

 

参加アーチスト

 鈴木理策

東京藝術大学先端芸術表現科准教授

写真家・アーチスト

 

石川直樹

写真家・アーチスト

東京藝術大学大学院OB

 

村尾静二

映像人類学者・東京藝術大学講師

 

勝又公仁彦

写真家・アーチスト

 

柴田悠基

東京藝術大学先端芸術表現科助教

アーチスト

 

丘幸寅

門るり

北田千尋

草野翔子

下田麻亜也

冨川紗代

伊坂柊

以上、東京藝術大学大学院修士課程

 

梅原麻紀

東京藝術大学大学院博士課程

関連イベント

スペシャルトークイベント

「ヴァナキュラー・トランス・ネットワーク―アジアの音の転生を巡って」

2015.03.24.Tue 17:00 - 18:30

出演/大友良英、石川直樹、伊藤俊治

 新しいアジアの音楽の可能性を探求するアンサンブルズアジアのアーチスティック・ディレクター大友良英とそのメンバー写真家石川直樹、そして伊藤俊治が本展企画と連動しアジアの音の群島的繋がりについて語りあう。(国際交流基金アジアセンター協力)

オープニングレセプション

2015.03.25.Wed

アクセス

バリ島ウブド、アランアランハウス

Alang-Alang House (Rumah Ketut Ardana)

Banjar Gentong, Tegallalang 80561, Gianyar, Bali, Indonesia

Tel:  +62 81 239 88 398(Mr.Ketut Ardana )

村尾静(映像人類学者)の「光と影に生きる-ワヤン・クリッとダランの生活世界」の特別上映を3月25日18時からおこないます。影(ワヤンクリッ)のプレイヤ(ダラン)の生活世界をテーマにした五年がかりの新作の世界初公開。

©Tokyo University of the Arts Inter-Media Art, 2015